落日

a0071722_19192996.jpg 清少納言に言わすと、春は曙らしいのですが、春の夕暮れ時もけっこう良いものです。土曜の夕方、秋の夕暮れみたいに澄んだ感じはないですが、ふわっと優しい気持ち良さがあります。アングラーが逆光の中で、シーバスを狙っていました。50センチを超えるシーバスが3尾釣れていたようです。小戸公園の海も馬鹿には出来ませんね。

 先日はあの自己顕示欲の強い私立探偵スペンサーが活躍するシリーズで有名な、ロバート・B・パーカーが亡くなりました。最近はあまり読んでなかったけど、最初の頃の「初秋」はしみじみとしていて、とても良かったと思います。マッチョな探偵と少年が繰り広げるハードボイルド小説でした。

 有名な「長距離走者の孤独」を書いた作家アラン・シリトーも亡くなりました。パン屋に盗みに入り、失敗、少年院(?)送りに。走る才能を見いだされ、少年院(院長)の名誉の為に走る少年の話です。院長の「誠実」の裏に潜む「偽善」を感じた少年は、競技大会をトップで駆けてきたものの、ゴール前でわざと後から来る走者に抜かれてしまいます。

 今年の一月には「ライ麦畑でつかまえて」のサリンジャーがこの世から旅立ちました。3人ともみんな、少年を題材にした僕の好きな素敵な小説を書いてくれた作家なので、とても残念です。巨匠の運命も落ちていく夕日のように、大きくなった後は必ず沈んでいくのですね。僕は軽いし大きく成れないから絶対に大丈夫。安心です。
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by hosokawatry | 2010-04-26 19:23 | やさしく歌って・自由日記


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