シュールな黄昏

a0071722_1924038.jpg 薄暗くなりかけた日曜日の小戸公園。海沿いの歩道を歩いていると、釣り竿を手にして帰路につこうとしている家族のシルエットに出会えます。ヨットハーバーの横を流れる十郎川の河口沿いの堤防では、一日の最後の明かりを頼りにまだ竿を振っている人がいます。何を釣っているのだろう。カレイかな? 

 小戸公園から隣のマリノアシティまで「何歩」歩いたら着くだろうか? と、突然湧いた疑問に答えようと、かってに足が動き始めました。100歩歩くごとに左手の指を一本ずつ曲げて、歩数を記録していきます。マリノアのネオンサインがやっと見えてきました。1023歩です。汗を感じます。

 いつも見る昼間のマリノアと雰囲気が全く違います。発光するネオン管がシュールな世界に導こうと手招きをしているようです。ずいぶん前に見た映画「バグダッド・カフェ」で引き込まれたあの感覚が蘇ります。圧倒的な色彩、斬新な映像美。オレンジとブルーはどうしてこんなにドキドキさせてくれるのだろう。2種類の血管の色だから? 

 夕方のウォーキングは明かりがあればほっとします。帰りの道沿いに灯りがついた民家から、カレーの匂いが流れてきます。小戸交差点の信号を渡るとき、去年この場所に現れたというイノシシのことを思い出しました。無事に、山の方に帰れたかな? それとも能古島まで島の灯りを目指して泳いで逃げたかな? まさか。
by hosokawatry | 2010-02-09 19:07 | やさしく歌って・自由日記


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